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心とは裏腹に、既にはしたなく蜜を滴らせていた体の入り口に、夏目さんがぐちゅりと指を突き立てた。
「やあぁっ、だっ、ダメっ、あっ、や…っ」
「ダメじゃないだろ?ナカ…吸い付いて来てる。凛、ココ好きだもんな?」
く、と体内で指が曲がり、指の腹で浅いところの内壁を小刻みに擦られた。
「あっ、待っ、今そこダメ、あっ、あーーーっ!」
あっという間に達してしまった。
きっと、いつもは先に外で至らされるのに、今日は中途半端だったから。
自分でも驚くほど、夏目さんから与えられる快感に飼い慣らされている。
だけど─
「…凛がこんなに感度がいいのは、兄貴のせい?」
夏目さんは私のカラダから指を引き抜きながら表情のない顔で尋ねた。
「…違っ!」
「三年も付き合ってたんだろう?この部屋で何回兄貴とセックスした?忙しい人だから、週末だけ?それでも100回は軽く超えてるよな?」
力の抜けた下半身から、ズボンとショーツが下される、
夏目さんはベルトのバックルを外し、自身もボクサーパンツごとスラックスを下ろした。
何の隔たりもない状態の夏目さんが、私の体に侵入しようとした直前、夏目さんの動きが止まった。
その手は私のTシャツの裾を掴んでいた。
「なあ、兄貴には、全部見せた?」
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