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…まあいいや。
俺と三玖に危害を加えなければそれでいい。
向こうが何もしなければ、俺も手は出さないでおこう。
そして俺と三玖はアイラに着いて行った。
「まずここは学食。教師、生徒が基本的に使ってる場所の1つ。在籍する人は無料で飲食できるわ。在籍してない人もそのメニューに書いてある値段を払えば飲食できるの。人気メニューは日替わりカレーとか天ぷらうどんね。」
日替わりカレーはトッピングが日替わりみたいだ。
天ぷらうどんも乗っかってる天ぷらが日替わりみたいだな。
ちなみに俺みたいな後乗せサクサク派は事前に言えばうどんとは別の容器にしてもらえるようだ。
数分歩いて、
「次にここは購買部。ここで昼食を買って教室や中庭、屋上なんかで食べる人も多いわね。人気メニューは焼きそばパン。それからおにぎりね。特に昆布とおかかが売れ筋みたいね。」
ほう…購買部には俺の好みの具のおにぎりがあるのか。
「あと少数だけど、外に食べに行く人もいるわね。うちの学校は時間内に戻ってくれば昼休みの外出はOKなの。」
と言った。
ならラーメン食べたくなったら出て行けると…。
それから暫く案内してもらった後、
「今日から貴方達2人はSクラスに配属されます。クラスメイトと仲良くね。」
と言いアイラは俺達を中に通した。
「静かに。以前転校生が2人来るって言ったわよね。それがこの2人よ。2人とも、自己紹介をして。」
「俺は神崎湊。属性は雷、風、炎、光、闇。(黒炎は黙っとくか。)魔力量は測る水晶が木っ端微塵になったから分からんが多分それなりに多いんだろうな。好きな物は昆布、おかか、梅干し(甘いのはNG)のおにぎりと豚骨ラーメン。…それとこの学校は貴族政治だと聞いた。俺はそれを撤廃させようと思っている。たしかこの学校は学年関係無く最強のやつがルールらしいな。手始めにそいつを倒して俺がトップに君臨する。そして貴族政治を終わらせる…!」
と途中から少しカッコつけてみた。
まあ、ボンボンな坊ちゃん程度に負けることは無い。
俺、チートだし。
三玖がめちゃくちゃキラキラした目で俺を見ていたのは気のせいだと信じたい…。
「…神崎三玖。湊は私の自慢のお兄ちゃん。魔力量はお兄ちゃんと同じ感じ。属性は炎、雷、光。(お兄ちゃんも黒炎黙ってたし、私も蒼炎は黙っとこ。)兄共々よろしくお願いします。」
すると、
「お前…生きてやがったのか…!」
と言った男がいた。
…恐らく三玖を捨てた家族のやつか。
俺は三玖を見た。
怯えてやがる…。
なら俺がとる行動はこれだな。
俺はそいつを壁に追い詰め、壁ドンを足でやり、
「テメェが三玖の元家族だかなんだか知らねえが、血が繋がってるだけの他人が口出すな。…何だお前その目は。自分とその家族が悪いのに反抗的な目をしてやがるな。」
と写輪眼を発動させながらそう言った。
「う、うるさい!俺達貴族は常に正しい!」
そして
「貴族様は常識ってのを知らないみたいだな。なら俺が常識ってやつを教えてやるよ…。おいアイラ!決闘はあるのか?」
「アイラ先生と呼んでよ。…まあ決闘はあるわ。お互いに賭けるものを、宣言して、敗者はその賭けたものは全て失うことになる。」
「構わねえ。俺はこんなクズ共には負けねえ。俺に不満のあるやつは全員纏めてかかってこい。」
そして俺は一息つき、
「…予定変更だな…。学校全体を変える前に、貴族や傲慢な奴らを全員このクラスから消す。お前達が俺より本当に実力が上なら俺はお前らに一生頭を下げよう。だが俺は自身の実力が劣る奴に従う気は無い。俺が望むのは本当に実力がある奴だけをこのクラスに入れる…!」
と言い、貴族共に宣戦布告をした。
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