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進藤優也はこの時、まだ世間が日本が大きく変わっていく事になるとは思ってもいなかった。 リモートIT法案が可決されてから一週間がたっていた。 この日、進藤優也はコンピューター部以外の部活が 廃止になったことをいいことに友人の島田正彦を学校の帰りに自宅に呼んだ。 「ここが家だよ」 正彦は「孝志に聞いてた通りの凄い豪邸だなー」 優也は「それほどでもないよ~まあ、中に入れよ」 と言って正彦を玄関の中に入れた。 「わ~凄いね玄関広すぎだろう~四畳半ぐらい あるんじゃないの?俺ここで寝られるよ」 優也は「大げさだな~大したことないよ。俺四人兄弟だからね。意外と皆揃うと狭いもんだよ」 正彦は「今の時代に四人?凄いね国に貢献してるね」そう言って笑った。 正彦は「今日は誰も居ないの?」そう優也に聞いた 優也は「そう言えば誰もいないな~母さんはいつも家にいるはずなのに?」 「兄さん達もいないみたいだなー?誰か~いても良さそうだけど?もうすぐ夕飯の時間なのに食事の支度どうするのかな?」 そんな事を優也は正彦に話していた。 「正彦~ゲームで遊んだらカップ麺でも食べようぜ。冷凍食品もあるから~誰もいないから静かでいいよな~四人兄弟だとさ~煩くてさ~」 「一人っ子の俺には羨ましい限りだよ」 二人は優也の部屋でゲームをやったり漫画を読んだりして過ごした。 夕飯の時間になっても父も母も兄弟達も誰一人帰って来なかった。 携帯メールにも何処に行っているのか?それすらの連絡も一切なかった。 それでも、優也は家族の心配もしないで友人との時間を大切にしていた。 二人はゲームや漫画を見てからカップ麺を食べたり冷凍食品のおかずを温めて食べて過ごしていた。 そして、クラスの可愛い女子の話をして呑気に過ごしていた。 夜になって優也は正彦を玄関の外で「じゃあ明日学校でな」そう言った。 正彦が帰っても優也の家族は誰一人帰って来なかった。この日から自分の家族も近所も全てがリモートIT法案によって変わっていく事になっていくなんて 中学生の優也にはわかっていなかった。 それは……。優也がまだ気がついてない次の日の 朝から変わっていた。 そして、この日家族が夕飯時に帰って来なかった 理由に進藤優也は愕然とすることになる……。 こんなに早くリモートIT法案の波がやって来るなんて……。 日本国民はこの法案の恐ろしさをたった法案が決 まってからたった一週間でわかっていく事になる。。。
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