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【夏目 佑真 】
我が社で営業トップの成績を誇る、見た良し、性格良し、感じ良しのイケメン男子。3コ下。
入社当初から女性社員に“爽やか貴公子”とか呼ばれて、もてはやされている彼。
甘いマスクで取引先のチーフまでもうメロメロ。
爽やか~な笑顔ひとつで数億の商談を成立させたとかしないとか…、嘘か本当か分からない数々の凄まじい武勇伝が語り継がれている。
でも、こんなのは所詮噂。
要領もよく、丁寧で几帳面。
細やかな気遣いもあるし、それでいて、仕事熱心。
そのうえ、彼の営業マンとしての素質は入社当初のプレゼンを見ても神がかっていて、見た目以上に実力も兼ね備えていた。
さてさて、いつの間にかアラサーぼっち空間だった残業部屋は、最上級爽やかイケメンと二人きりという、社内の女性社員達に見られたらリンチにでもあいそうな空間に変貌を遂げている。
本日、二度目の自分で自分に嫌気がさす状況。
男なんかに興味ないのよ…って、気取った顔しながらも、心の中では、もう仕事どころじゃないって!!!みたいになってて半狂乱なわけで。
これはもう……、
…………画面を通り越して、イケメンウォッチだ!!!
開き直るしか手はない。
都合のいいことに、ここからは全身がよく見える。
………。
………。
………かぁーーっこいい♡
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