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弄ぶようになぞられると、お腹の奥が疼いて、きゅう…となってしまう。
思わず腰を引くと、ぐっと引き戻されて……、
『ね、このまま続けよっか?』
「いっ…今、休憩中…っ…」
『もうよくない?』
「まだもう少し…っ、というか……もう無理だって~~~…」
『大丈夫でしょ。他のこと考える余裕があるみたいだし』
「―――っ…」
なるほど…、しっかりバレてらっしゃる…。
これは柄じゃないけど、奥の手しかないと思う。
ちょっと涙目になっているのをいいことに、哀願するようにもう一度、潤んだ瞳で見つめて訴えてみるも、『可愛いけど、だーめ。莉乃さんって、案外、誤魔化そうとするよね』と見抜かれて、返す言葉もございません…。
痛いところを突かれて、抵抗しづらくなった私の心を見透かしたように、彼はふっと微笑むと……、
「……っ…」
私の素肌に手を這わす。
彼の綺麗な指先が滑るたびに、びくびくと身体が跳ねてしまう。
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