30 深みに嵌る

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弄ぶようになぞられると、お腹の奥が疼いて、きゅう…となってしまう。 思わず腰を引くと、ぐっと引き戻されて……、 『ね、このまま続けよっか?』 「いっ…今、休憩中…っ…」 『もうよくない?』 「まだもう少し…っ、というか……もう無理だって~~~…」 『大丈夫でしょ。他のこと考える余裕があるみたいだし』 「―――っ…」 なるほど…、しっかりバレてらっしゃる…。 これは柄じゃないけど、奥の手しかないと思う。 ちょっと涙目になっているのをいいことに、哀願するようにもう一度、潤んだ瞳で見つめて訴えてみるも、『可愛いけど、だーめ。莉乃さんって、案外、誤魔化そうとするよね』と見抜かれて、返す言葉もございません…。 痛いところを突かれて、抵抗しづらくなった私の心を見透かしたように、彼はふっと微笑むと……、 「……っ…」 私の素肌に手を這わす。 彼の綺麗な指先が滑るたびに、びくびくと身体が跳ねてしまう。
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