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えぇ?ざっとしすぎじゃない?
なんか投げやりだし…。
しかも、作ったのに、その返事って何?
忘れたって、ほんの数時間前だよね?…というか、本気で何かあったんですか?
もしかして、私のせいだったりする??
えー、私、何したかな…。な~んか、カレーを食べ始めたあたりから口数が減ったんだよね…。多分だけど…。
全然わからない…。どうしよう?
普段の彼と比較しても、素っ気なさすぎる反応を不思議に思って見つめていると、目が合った途端に露骨に逸らされた。
ああ、これは気のせいではないな。確実に…。
「ね、本当にどうしたの?」
『………』
「もしかして…、私、何かしましたか?」
『いえ、そういうわけじゃ…』
彼は私の質問に弾かれたように顔をあげた。
そして、黙ったまま、気まずそうに視線を泳がせている……と思えば、
『今…、莉乃さんを喜ばせてるのって、琉生ですよね…』
ぽつりとそんな言葉を漏らした。
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