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ゴーン、ゴーン。
これが俺の学校のチャイム少し変わってるよな。
慣れればイケるぞ。これ。慣れって怖ぇ。
「ではこれから授業を始めるぞ」
「きりーつ、れーい、おなしゃーす」
「おえあーす」
挨拶なんてダルいよな。テキトーが最強!
「えー、じゃあ今日は……殺害方法だな」
え?
陽太が周りを見渡しても真面目にみんな授業を受けている。
俺がおかしいのか?どうなってる。そういえば学校のチャイムってこんなだったか?
陽太の耳にしばらく先生の声、いや何の音も聞こえていなかった。
「はい、じゃあこの時はどうしたら良いか分かるか?」
生徒が手をあげる。それも陽太以外。
「はい、じゃあ小森」
「はい。心臓を撃ち抜きます」
「惜しいな。じゃあ横田」
「はい。額の中心です」
「よーし、正解だ。心臓を撃ち抜いたとしても相手は即死しない──」
みんなどうしたんだ?小森だってそんな真面目じゃないだろ?横田だってもう少し気だるく答えろよ。何でみんな、何で……。
目に光がないんだ?
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