とある性虐

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とある性虐

"舌切り雀(したきりすずめ)"知ってるよね? "冴え渡る様な澄んだ透明な澄み渡る声" ハッキリとした口調と、冷淡な笑みを口元に浮かべ、彼は冷たくなっている、推定年齢50はとうに過ぎている男性の尻元を足蹴にして、舌打ちし、唾を吐いた。 その男性は既に事キレていた様だ。顔に付着するその、うら若き青年の唾液は彼の頬の辺りに付着した。 アルコール依存症、PTSDなど、強迫性障害、子供の頃、皆が寝静まった頃、父親が寝室に潜り込んで来て、私のパンツの中に手を入れて、私は硬直した。よくある話。 父親は、最低で、気持ち悪い奴だった。 ある時は、児相に保護されたが、面談で自分のしたことを直前になり、偽り、嘘を吐いて、私は自宅に引き戻されて、その後もアイツの玩具にされた。本当によく聞く話。ねぇ?知ってる?こう言う話、どこの家庭にも当たり前に有るんだって。皆、何かしらそんな目に遭ってるんだって。ただ、言えないだけの話。 そう、少女は寝転んでいる、自分の父親の顔を一瞥しながら、憎悪の形相で彼を睨んだ。 私は、された事は決して忘れない。 お前が死んだって、私は決して、された事の記憶は消えないんだ… 青年がそばに歩み寄り、そして、少女の口元に優しく、触れ、慰める様に笑った。 忘れるよ、いつか。 そんな事ない!!!!! 拒む様にその言葉を拒絶する少女は、酷く、脆く見えた。 青年は真摯に向き合う。 キミがこれから、生きていく為に、僕は、キミに一つの魔法をあげる。受け取って欲しい。 ? 首を傾げ、少女は何を言っているのかわからないと戸惑う顔をする。 忘れないで。君が殺したって事。 …… 僕が来た頃には、既に彼は死んでた。 君のお父さん、相当、親切な人で、君の言っている事と、お父さんが、相談所に話した内容が異なっている。 見解の相違があったみたいなんだ。 君の罪は軽い。厳密には餓死ダカラね。君はこれから、児童相談所に行き、そこの施設に預けられ、成人後、その施設を出なければならない。それ迄に、この世界の仕組みを学んでおくんだ。どうすれば、人間と共存できるか?どうすれば、身体の不調を改善出来るか?自分の内面、メンタル面のケア、自分の身体に聴いて、自分でしんどいなと思ったら、頼まれごとされても、自分を大事にできてないと、断れない。キミは、貧しい家庭の出だ。お母さんみたいに、親戚にいいカモにされて、騙されて死んでしまう可能性だってある。 その時に、どうか、自分に最後に問うてくれ。 私は、大丈夫か、そう訊ねてくれ。 君は、これから、自分だけを愛していって欲しい。それが、僕が出来る、最後の事だよ。 そう言って、彼は、少女の口元に軽く、唇にそっと触れて、この事は、僕と貴方のヒミツだよ フッ そう、聡明な眼差しで、最後に彼女に笑顔で、お別れした。 なんで… 少女の目元から涙が溢れ、溢れ落ちてくる。 何故 何故 何故 少女は溢れる涙を拭うが、幾ら拭いても拭いても、零れ落ちる。 初めて人に優しくされたー 恋だったのかもしれない、少女は後年、そう想った。
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