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3.深海
一人きりになりたい
そう思いながら、僕はドンドンと前に進んだ。
この世界がいつか、終わる日が来る。
そう信じて今まで生きていたのに。
世界は終わらずまた明日が来る。
僕は皆消してしまいたかった。自分が世間的に評価される自分を演じた。
それが正しいと一般常識だと言われている頭脳と、丁で。
僕は、そう言う普通で有る事を演じて今がある。
そこで本当の自分を出したら、君は嫌われるーなんて、そんな教えを受けて、今がある。
それが僕を駄目にした。
自分は前だけ見て、森に分け入っていく。
人骨も、落とし物も見つからなかった。
期待していたのに、そんなモノは一つとして見つからない。
僕は一体、何を期待していたんだろう。
自分という、ニセモノを演じているそんな自分に、GOODがツクのなら、そんな僕しか見てくれない、そんな奴等はもう、仲間なんかじゃない。そんな、嘘を演じなければ、好かれない。そんな世界なら、最初から、無ければ良い。
僕は、もう偽物を良しとする人間なんか必要ない。
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