オカシイ

1/1
前へ
/52ページ
次へ

オカシイ

"オカシイ" なんで自分を選んだのか、分からない。 オレも分からない。 なんで、山奥の山間部の最果ての地に住む、小さい者を、敢えて私は選んだのか? 可哀想?だけではない気がする。 親にひもじい想いをしている。 悪く言えば、酒に酔って、娘母にあたる、悪い祖父に育てられた。 彼女も歳をとり、子供を授かるが、直ぐ破綻する。 三代に続く恩讐は、育てるのに失敗した まま、自分も自ずと、大人と呼ばれるが、歳を取ると言う事は、責任を取ると言う事だ。 その子供も、同じく躓く。 「家庭環境が悪かったんだ」 だから、何なんだろう? 皆、親が、大元が、悪かったと云えば、其れで元が判明する。 元凶が分かれば、物事が何故、振り回されて居るのか、肩の荷が降りる。判明して、動じずに済む。 カルマ 業だと分かる。 怖しいモノだ。 その業、自身の近親相姦の業は向き合えても、彼女や、その家族の問題迄、俺が背負えなかった。 それだけではない 私は、身内以外の、幼い年端も往かぬ、幼児の肢体を愛好し、視姦した、偏執狂 その、歪んだ欲望に内心、気づいていた。 其れでよしとしない、忌み嫌う。 子供に向けた、その眼差しが、歪みである事を、作家になる時から、傷に沁みる痛みとして、接種して、抑制して来た。血に流し込んで、受け容れて来た。 被害告発本の類を読み漁るのは、我に罪悪感を植え付ける為だ。 其れぐらい、湧く欲望は、肥大化して手に負えなかった。 "いつ、ガキを殺すか、分からない…" 本当に歪んでいる…自身を憎む。 平和な、児童公園の昼下がり。傍に殺人鬼が、子供の目と鼻の先に、突っ立っていると、云えば親などは、血眼で、私から遠ざける。 自分より、弱い人間に、他人は、アタル。 ヒトは本質的に、我が子を護るモノだ。 自分が強者に屈したとき、殺意が生まれる。 大元では無く、弱い存在にヒトは矛先を向ける弱さを孕んだ、狡い存在だ。 私の痛みが、分からない人に、当てにしてない。 知らない 知らないです 其れで済む話で終わらせる皆は、多分自分の事で一杯いっぱいでした。 彼等は、分かるわけがない わかってくれる事を期待した いっぺんでも、縋った。 信じられないモノを、信じようと思い込んだ。 信じられない者は、信じないで良かった。 言葉の裏に騙された。 行動で示した人間しか、用は無かった。 他人に、冷たい人間に、他人事の人間に、諦め、諦観した。 そう願う事は、愚かカ? その願いー即ち、憎悪を、この世界に、落とし込むノハ。 何処かで割り切り、それ以上甘えるのを、抑え込む。怒りを押し殺してーネ… キモいな? 本心とは裏腹に、欲憎が、心の声として、漏れ出す。 鐘が、警鐘を鳴らす様に異様に、午後零時を告げる 我慢する。 "息を止めろ" 声に出したら終わりだ 畏れた。 そんな忍耐を強いた。 彼等の本懐は、自分さえ良ければ、他はどうでも良いだろ ヘッ、と卑屈な笑みを浮かべて、お荷物が去れば、もう、邪魔者は居なくなったな、フヘヘッ 呆けて、嗤う 痴呆と診断が下る。 知恵遅れに、堕落した。 悪童に成り下がる。 脳内はとうの昔に、狂い擦りキッテイル。 私の発言は、医者からは "妄言だ、せん妄している" 悪口を言う"彼"、悩む奴の事が、私が、性的に、彼に感じれば、好きになって仕舞えば、私は冥土の土産にもってこいだった。 そこが"到達点"所謂、goalなのだった。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加