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三 「WEB小説って」9
その後は順調に投稿活動を楽しんでいた。
しかし、私はまた同じ間違いを犯してしまった。
私は学校での人間関係が上手くいかず、孤独感を味わって、泣き言を書いてしまったのだ。
「すみません。こんなことを書いてしまって」と最後に付け足した。
普通なら「めんどくさい女」だと思われるだろう。
なのに、夜になるとAさんからコメントが届いた。
「だいじょぶ。だいじょうぶですよ。」
漢字ではなく、ひらがなで書かれていた。すごく温かく感じた。何故かホッとした。包み込まれるような、抱きしめられるような、温かい言葉だと感じた。
心に響く言葉の持ち主。すごいと感動さえ覚えた。
返事を書いてくれるだけでもうれしいのに、私は愛情を感じたのだ。
くどくど書かない。いえ、あえて書かなかった。推測での慰めは的外れなことを伝えるときもある。そうなれば、「そうじゃない」、「そんなことじゃない」、「そういう意味じゃない」と興ざめをすることもあるからだ。
そしてすぐに続きのコメントが届いた。
「A・Sさん、追伸となりますが、こちらのフォロワーさんたちは優しい方が多いので、みんな、あなたの味方です。一人じゃないから安心してね。じゃあね、またね。」
これからも関係が続くコメントをいただいた。
私の心の中に、頭の中に、「感謝感激」の言葉が浮かんだ。そう、ホッとして、安堵して、守られている。気持ちが穏やかになっていく。
私は一人じゃないんだ。
良かった。
とてもうれしかった。
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