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三 「WEB小説って」11
私が一つの物語、五千字くらいだけど、初めて作品を書き上げたときのことだ。
「おめでとうございます。ご苦労様です。」とAさんからコメントが届けられた。
素直にうれしかった。
次に、Bさんからコメントが届けられたことに驚いた。
「A・Sさん、先ずはおめでとうございます。よく最後まで書き上げましたね。素晴らしいことだと思います。これからも頑張ってください。」
そのあとBさんから詳細な解説コメントが届けられた。
「登場人物の関係性、物語の流れ、それとあるキャラクターについて書いたことが伏線となり、最後にはなるほどと思える伏線の回収が良かった。」
驚いたのは私が苦労した部分をBさんが取り上げてくれたことだ。
すごい読解力だと思った。
国語の授業で、作品の解説を読んだ作家本人が、「ここまで考えて書いていなかった。」という笑い話のようなエピソードを紹介してくれたけど、正にそんな感じだ。
最後に、Bさんは、書くことについて、作品を書いていると早く完成させたい。達成感を得たい。と思うことがあります。しかし、書き上げるためには、がまんや忍耐力が必要になるときがあります。焦れば後半の文章が雑になります。その焦りに陥ると作品は台無しになります。そういう意味で、A・Sさんは最後までよく書き遂げたと思います。これからも頑張ってください。ということを伝えてくれた。
Bさんが読みに来てくれてたのはハートマークでわかるけど、私のことを気にしてくれていたんだ。と知ることができてとてもうれしい。Bさんは寡黙な読者だと思っていた。でも、ここぞというときには現れてくれる。まるでヒーローのような存在だ。
これを舞い上がらずして、他になにを興奮して喜べるだろう。
こんな光栄なことはない。
でも、私が恥ずかしく思ったのは、ほめられた私の作品より、Bさんの文章が格段に優れていたことだ。
ひぇ~! やっぱりすごい人だ。私のような者のために、申し訳なさ過ぎて、心苦しくなってくる。でも感謝です。
AさんとBさん、二人は基本的には先にコメントをしてこないけど、問えば必ず返事をくれる。能動態ではなく受動態の姿勢だ。
でも、二人に言えることは、この方たちは味方なんだ。私の味方だと思えることだ。
明日に進める交流がある。言葉を交わし、応援し合う。私の言葉に同調して、共感して、一緒だと、理解してくれる。贈られる言葉の中に優しさが存在する。優しさが生きている。そんな心地良さが存在する。安心して楽しめる人たちがいる。とても幸せなことだ。
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