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第2話 再会と飲み会
プチパーティーこと、怜と裕司の結婚決定への飲み会当日。
怜は怜。裕司は裕司で、それぞれの部署で参加することになった。
先に怜の方が日程的に早かったので、その日の会議セッティング以外の業務が終わったら……すぐに飲み屋へ直行。
飲み屋と言っても、ホテルからあまり離れていない建物地下にある居酒屋だった。
そこは、怜がバイトとして入社した時だけでなく、正社員雇用への昇進の時もお祝いとして会場にしてくれた思い出の場所だ。
「あんらぁ? 怜ちゃんじゃなぁい?」
と、席に行こうとしたら……何故か、真尋が店員として対応してくれたのだ。
「まーちゃん!」
「おや? 彼女、眞島ちゃんのお知り合い?」
「……こう見えて、男性なんですが。小森くんの従兄弟さんです」
「え゛」
紫藤には少し好みの相手に見えたのか、少しばかりショックを受けていた。
「はぁい? ヴィランホテルの御一行様でしょうか? ご案内しますね〜?」
「……まーちゃん、なんでここに?」
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