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「小森真衣香です。……お兄ちゃん達、双子ですか?」
「ううん、年子。ギリギリ一個違いの兄弟」
「……お兄ちゃんって呼んでもいいよ?」
「わーい!」
兄弟らは兄妹らで意気投合したようだ。下手に気まずくなるよりはずっと良いが。
挨拶については、一応形だけはきちんとした後に……わざわざ中尾や都築が配膳を担当した食事会となり。
真衣香は料理が多かったからか、ほとんどを芽依らに食べてもらっていた。
「こーんな素敵なホテルで結婚式に披露宴……裕司? 今以上に怜ちゃんを大事にするのよ?」
「それはもちろん」
「弟が先に結婚かあ?」
「あら? 秀司もメアリーちゃんが院を卒業とかしたら、考えてあげなさい?」
「……まあ、そりゃ」
秀司が異常に照れたので、怜もだが全員に温かい微笑みを向けられた。
メアリーはすぐに院を卒業しないらしいが、秀司と同棲を始めたことで色々心にゆとりが持てたのか……毎日楽しいそうだ。全部、直接ではなくLIMEからのメッセージでだが。
(まあ、時間の問題でしょ?)
時期が来ればいずれ……だ。
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