第3話 いよいよ結婚式

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第3話 いよいよ結婚式

 そこから時は流れ。  裕司(ゆうじ)(れい)。ふたりの結婚式は夏になった。  怜の希望で、友人で子供を身籠った皐月(さつき)が参列しやすい時期をとなったからである。実際お腹は目立つが、参列するには問題ないと医者から許可も得て大丈夫そうだ。 (……いよいよ、か)  その皐月らは……結婚式などはヴィランで行ったが、色々スピード婚となった。皐月の体調もあり、裕司や怜も手伝ったが、参加者へのハガキ作りを智也(ともや)と一緒に頑張ったものだ。  もはや、親友と言っていい立ち位置かもしれないが……智也に言うのはまだ気恥ずかしい部分もある。と思いつつも、これまでも長い友人付き合いをしていたのだ。今更な部分もあるが。 (……で、今日は俺達だ)  普段は入ることのない、ホテルのフィッティングルームで……怜と一緒に選んだタキシードに着替え、怜は怜でドレスに着替えているだろう。  一度試着とかはしたが……俗に言う攫ってしまわないかと思うのを止められるか。係りの女性に、怜の支度が出来たと案内があったので一緒に向かえば。 「ど……どう、かな?」
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