無限の二人 ~雨の音~

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ふわふわと降っていた雪が 時間がたったせいか 雨へと変わっていた 雨は雪を溶かしていく そして氷となり凍結する 歩くたびにシャクッシャクッと 音をたてていた足元は ギュッギュッと 押し固められる音に変わった 自分が歩いていなくても 音は鳴りやまない 自分からは音がしない それでも周りから音が聞こえる 降り続ける雨音 雪の押し固められる音 水を蹴る音 雨が屋根に当たる音 雨が傘に当たる音 様々な音が鳴り続けている中 静かだかと思えた 心音すらも忘れるほど 静かだなと感じた ボーッとしてしまう 目の前を縦に流れる雨 横に流れる人の流れ 左右に彩る傘の波 それでも自分は 動かない 故に音もしない
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