ちがう、ちがう。

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ちがう、ちがう。

服を脱がされ、揺はすぐに白く細い体を露わにする。 冷たい空気に触れ、体がプルッと震えたが気にしない。 目を瞑り、人形のように動かない揺。 魔王様は、そんな揺をこれでもかという程に優しく抱きしめる。 「いい、匂いだ。」 首元に顔を埋められ、鼻をスンスン鳴らす閻魔様。 苦しみ、悲しみ、寂しさ。揺はそれらの感情から逃げたいがために早く食べてくれと男に手を伸ばす。 お願いだから、楽に死なせて、と。 「は、やく…」 「っ」 はやく、食べて。俺を終わらせてくれ。 そんな思いを込めて、揺は閻魔様を見つめた。 「…わかった。入れるぞ」 離れていく体を追いかけるが、だるさのあまりそのまま力なくベッドに倒れ込む。 食べるのに、どうして離れるんだ、入れるとはなんだ。 そんな考えが揺の頭の中を駆け回る。 「ぁっ…」 だが、熱く硬いものがお尻に当てられて何も考えられなくなる。 揺は、咄嗟に閻魔様を見た。 揺の見た閻魔様の瞳は、熱に犯されていた。 この時初めて、揺は食べるの意味を理解した。 「まっ、まって!ちがうっ、違う!」 動かないなりに体をくねらせて暴れる。 だが、数秒の時間稼ぎにしかならない。 体を押さえつけられ、熱くて硬いものが揺のお尻に押し付けられる。 「いぃっ、いだいっ。や、やめて!やめてっ」 抵抗しても、無理やり中に入ってくるだけだ。 人形のように動かなかった姿が嘘のように、今では嫌だ嫌だと涙を流しながら首を横に振っている。 閻魔様は、止まることを知らなかった。 涙に滲んだ目から微かに見えた魔王様の苦しそうな顔。 一切解さずに入れた場所はキツキツなのだろう。 「ぃ、たい…んっ、ん、ん、いたっ、いんっ、」 苦しそうな顔をするならやめてくれればいいのに、ゆさゆさと微かな振動を与えてくる。 その微かな振動さえ、な揺の身体は痛みを訴えている。 痛いのに、身体の奥を突かれる度に掠れた声が口から出る。 その声がくぐもって聞こえ、耳を塞ぎたくなるが、口を抑えるのと耳を抑えるの、どちらをすればいいのか今の揺には分からなかった。 「気持ち、いいかっ」 痛い、痛いって言ってるだろ、正常ならばそう言えただろうが、今の揺には相手が何を言っているのか理解することさえ出来なかった。 ただひたすら、かすれたくぐもった声を聞きながら首を左右に振るだけだった。 「あぁっ?!」 閻魔様のブツが揺のある所をかすめ、上擦った声が出揺の口から出た。 「ここが、いいのか」 「あっ、んあ、あんんっ、あっ、やあっん、」 見てわかるように反応してしまった揺は、ただその気持ちいいところをつかれて声を上げるだけだった。 前立腺と言う存在を聞いたことはある揺だが、都市伝説や錯覚かなにかだと思っていた為にそのに溺れそうになるのを必死で耐えるしか無かった。 「やめっ、いやぁっ、いた、いだいっああんっ」 痛いのに、擦れて気持ちいい。 揺はベッドのシーツを握りしめて身体をくねらせる。 痛い痛い言っているが、揺の身体は自然と前立腺を触って欲しいとねだっていた。
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