ら れべでれ

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「…気持ち悪いか。」 唐突に覆面男がさっきよりは張りのない声で喋った。なぜか私の中で小さな火がついた。覆面男はパタンとスケッチブックを閉じると後ろに足を進めてドアノブに手をかけたところだった。 「キモいですけど、絵は上手かったです。」 私はついに喋ってしまった。だかそれはもういいやと投げていた。とにかくなにか新しいことをしなくては何も進まないような気が私に訴えかけていたのだった。私が喋ると思っていなかったのか、覆面男はドアノブに手をかけようとしたところで動きが止まっていた。また蛍光灯の音がよく聞こえる。
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