白を守る姉妹

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私が下仕事をしてヘロヘロになって帰ってくると入れ替わりに妹が『お姉ちゃん、お疲れ。』とスマートに登場する。白い岩を隅々までツルツルピカピカに仕上げるのは彼女の仕事だ。 妹の仕事は繊細で且つ無駄がない。事実、私がいなくても妹さえいれば業務は完了する。けれど私の存在は決して無意味なものではない。白い岩を綺麗にすることだけが私の仕事ではないのだ。 仕事はハードではあるが妹には感じることが出来ないことを私は感じることができる。それはクライアントの成長だ。私のパートナーとはクライアント自身であり、クライアントの意思が私に直接伝えられるからだ。 一緒に仕事をしたこの数週間でもクライアントは私の持ち方、動かし方など少しずつではあるが適切に私を扱えるようになってきていてとても嬉しく感じる。他のクライアントもそうだと思うが本当に成長が早い。
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