朝はまた来る④

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ーー息を切らしながら遠子の家に向かう俺は正義のヒーローか? 公太と共に遠子の家に辿り着くと既に聖と相沢が鬼の形相で扉と格闘していた。 昔見たホラー映画のワンシーンのようだ。 「聖!相沢!」 「遠野さん!!あんま大声出すとアイツが勘付くって!!」 「…何してたのあんた?」 相沢が俺の顔を見るや否や昼間まで遠子と何をしていたのかと問う。 「…そんなの……こんな閑静な住宅街で言える訳ないだろ」 ガッ 「…な……ッ⁉」 背後から殴られる。 「聖さん!!」 公太が俺に駆け寄る。頭を抑える俺は聖を見る。殴られて当然だとここに来るまで何度もシミュレーションした。 相沢は重い息を吐き、聖を睨みつける。
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