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「採光対策なんてしちゃいない…
まるで牢獄だね」
「監獄だろ…遠子からしたら」
「案外そうでもないぜ映時。
遠子ちゃんにしてみれば亡くなった母親と…あんなヤツでも育ててくれた親。
今じゃヘドが出るけどな…。」
滲み出る、俺にはわからない遠子の父への思い。あんなヤツに翻弄され、監禁状態にされてもなお感謝するというのか?
やがて一筋の光が見えてきた。ガサガサと音がする。俺達は顔を見合わせ息を潜める。
「遠子なのか…⁉」
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