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ーー冷え切った地下室。警察のサイレン。相沢が率先して様子を見に行こうとする。
もし遠子を置いて俺達がその場を離れようとするものならーー
「あいつだね?さすが悪友の弟…」
「無事にここから帰れたらお仕置きだな。
おい映時、竜也さんとこでタダ働きさせるか」
「聖…公太はまだ中学生だろ、警察を呼ぶのも」
「中学だろうが毛生えてないだろうがアイツはやることやってンだよ。
お前に近いことしてたりしてな」
意味深にそう俺に伝える聖は相沢と共に地下室の階段を下る。未だ鎖で繋がれている遠子の不安を和らげる為に、髪を撫でたりキスをしたり……
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