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ギシ…ギシ…
映時を地下に残し相沢と共に外の様子を見に行く。
庭から玄関の様子を伺う。警察は動こうともしない。
「まあそうだろうね。アイツは近所でも有名な異常者……
警察が介入しにくい理由がくだらないね」
二人に気がついた公太が駆け寄る。なぜか誇らしげな顔に聖は苛立ちを見せる。
「あ…あれ?警察呼んだのマズかったっすか?これってれっきとした事件じゃないですか。遠子さんがあんなヤツを庇う理由マジでわかんないっすよ」
「あんた今すぐ帰りな。次はあんたが狙われるよ」
「オ、オレがですか⁉一体何なんすかアイツは⁉」
野次馬と化した公太にここから離れるようにと忠告するも乗りかかった船だと耳を貸さない。家の中に潜んでいる大志から地下の鎖の鍵を入手する為、三人で再び侵入する。
「なんかロープレみたいっすね」
「遊び人が誘導すんなよ」
「オレ遊び人っすか⁉どうせなら武闘家のほうが…!」
ギシ…ギシ…
誰かが、通路を歩く音がした。
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