霧の城④

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玄関の扉を開ける音がした。呆然とする俺達の長い半日が終わりを告げた音。 ぎゅ… 遠子が俺の袖を強く握る。監禁されていたんだ、怖いに決まっている。 早く、暖かい家に帰ろう。 気づけば野次馬も居なくなっていた。 「人騒がせすぎませんかあのオヤジ…。」 公太が呟く。
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