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「ーーおめーら風邪引くぞ」
自転車を飛ばして牧野がやってきた。中学時代から見慣れた物持ちの良いオレンジのマフラーはもはやジャイアンにしか見えない。
「牧野さん遅いっすよ!!何してたんすか」
「いやまぁアレだ。それより一乃瀬無事か?」
遠子の顔を覗き込む。遠子は変わらず俺の腕を掴んでいる。
寒さも合いまり、早々にその場を解散する。しばらくの間俺は遠子の精神を優先し、遠子もバイトを休むことになった。
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