近くて遠い

バイオレンス ビターガール④

――SEVENTH HEAVENに足を運ぶのはいつぶりだろう。
それも二人きり。俺の中ではまだわだかまりが消えないが、親友は変わらず普段通りに接している。
気にしすぎなのは…俺か？
店内の視線が親友(カリスマ)に集中する。

「――卒業式以来だな、ここに来るのは」
「ああ…相変わらず変わってないよな雰囲気。マスターも」
「変わらなさすぎだろ。」

SEVENTH HEAVEN名物のカレーピラフ。聖はライスコロッケ。わんぱく具合は昔から変わらない。レンガブロックに飾っているサインが相変わらず誰なのかはわからない。
俺達にしてみれば想い出のたまり場でもあり、想い出が潰された場所だ。