家庭教師をメスにするのが俺の夢

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「でもっ!、、でも、、。」 彼女は何か反論したい様だが言葉が見つからないみたいだった。 「難しく考える必要はないよ。俺は今で通り俺だし、先生を気持ちよくするのが好きなだけ。これをどこかに拡散したり脅しのネタに使う訳じゃない。ただ、事実を見て欲しかったから、今回は撮っただけ。分かってもらえたなら直ぐに削除する。俺、先生の事嫌いな訳じゃないからね。散々お世話になってるし。確かにやる気も上がったのは事実だし。」 彼女は疑いの目で見つめてくる。 まぁ、想定内だ。 「これからも先生を続けて貰いたい。ただ、たまに仲良く気持ちよくなりたい、だけ。俺だってこんなの誰にもどこにも言えないし。」 「ほんとに削除してくれる?」 「うん。いいよ。でも折角だから一緒に最期の観賞しない?」 敢えて冗談混じりに言った。 「もうっ!そーゆーのいいからっ!」 俺のいたずら気味の笑顔に少し警戒は溶けた様だ。 「でも、真面目な話。どうする?俺の先生続けてくれる?返事は今じゃなくていい。次回来た時に聞かせて。辞めたかったら俺もすがったりはしないから。」 はっきり言ってどっちでもいい。 ただ寄り添う形を見せておかないと万が一、ややこしくなった時の俺の評判が下がるのは避けたい所だ。 今答えを聞かないのも安心させる為だ。 俺はリスクは負いたくない。 いくら面倒でもきっちり爽やかに解決しておくべきだ。 「わかった、、、次までに考えてくる。」 「うん。ゆっくり考えて。今日は特別だっただけ。いつもは両親いるからね。」 彼女が黙々と帰り支度を始める。 流石に勉強所ではない様だ。まぁ当たり前か。 「ねぇ、先生。」 俺は後ろ姿の彼女に声をかける。 「何?」 こっちも向かず返事をする。 「ぶっちゃけ、気持ち良かった??」 俺は椅子に座り足を組んでニヤニヤしながら聞いた。 彼女が振り向く。 キッと目を剥いたが出てきたセリフは素直だった。 「とーーーーーっても、気持ち良かったです!はい。満足??」 だよね。 彼女は捨て台詞の様にそれだけ言うと部屋から出て行った。 彼女が玄関を出るのを確認して部屋のカメラを回収しパソコンに保存し、音声も動画も今度来たとき目の前で消してあげようと心優しい俺は思うのだった。 そしてパソコンに移した動画を観て俺は独りもう一回抜いた。
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