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当然、有言実行。
俺は学校のテストで良い成績を出した。
それを自慢げに彼女に見せる。
結果は嘘をつかない。
証明を目の前に出されると、彼女は驚いていたが、もう降参とばかりに、肩をすくめる。
点数が上がって嫌がる家庭教師はいない。
「で?ご希望のご褒美とやらは何がいいの?」
彼女はどや顔の俺に反比例するように、ため息混じりに言った。
「はい!先生!今日のご褒美は先生のパンツが見たいです!」
これもまたどや顔で言ってみた。
あくまでもいやらしくならず、青少年のただの興味本位、という爽やかな口調で。
「だーかーらー、そーゆーのはなしって言ったじゃない。」
呆れ顔。
「でも、こないだ俺はちゃんと触るだけ。の約束、それ以上の事しなかったよね?俺の事信用してよー。」
甘ったれた声を出す。
「折角この日の為に俺はやる気を燃やしていたのに!先生だってその効果が一番発揮されるのは先生のご褒美のお陰だって事一番分かってるくせに、、、」
ぶつぶつといじけた口調で言う。
「あぁあ、もういいやぁ、やる気失ったー。今日からの勉強は力入らないわー。」
俺は大きなため息をつく。
「先生がどうしても嫌だって言うならしょうがないけど、この先ご褒美がないんだったら、多分、先生といても余計無力になるだけだよ、違和感?っていうの?絶対隣で教えて貰ってもやる気出ないと思う。」
俺は立て続けに抗議する。
「そんな事言わないでよ。私だって困る。」
彼女は少し焦っていた。
どうやって俺をなだめるか、戸惑っている様だ。
「俺には下心なんてない。ただ純粋に女性って何だろう?って思ってるだけだよ。今までずっと勉強ばっかりだっし、ご存知の様に俺コミュ障だからさ。それっていけない事なの?それも勉強の一部にしちゃダメなの?先生の方が俺の事意識し過ぎなんじゃない?」
減らず口を叩く。
ここまで言うのはただの屁理屈だ。
だが俺は雇い主の息子。
立場的には上だ。
どうしても嫌なら止めればいい。
だから多少強めに押す。
「いいよ、先生がどうしてもダメなら辞めて貰っても構わない。残念だけどね。」
俺は諦めた様に呟く。
「ちょっと、、それは飛躍し過ぎじゃない?別に異性と意識してる訳じゃないけど、、成績も上がって嬉しいけど、、ご褒美がそーゆーのって、、抵抗があるっていうか、流石に恥ずかしいよ。」
彼女は詰まりながら反抗する。
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