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「だから、前から言ってるよね?下心なんてないんだって。ただ俺のやる気は明らかにご褒美目当てなんだ。せめて、そーゆーご褒美があるから頑張れる!って純粋に思って貰えないかな?」
俺は食い下がる。
「俺は先生の合意がなきゃ、何にせよしたくはない。嫌なら嫌でいいんだ。でも少しでもチャンスがあるなら今回も委ねてくれないかな?勿論それ以上の事はしないと約束する。」
「下着を見せるだけでいいの、ね?」
彼女が念入りに呟く。
「ほんとにそれ以上はないんだね?」
再確認。
「俺、こないだそれ以上の事した?してないよね?下には両親もいる。ほんとに嫌なら叫んだらいいよ。」
出来る訳ないと思うけど。
「そっか、、ご両親いるんだったね。」
彼女は両親がいるなら無理強いはしないはずだと少しは安心した様だ。
「でも、、こんなのがご褒美だなんて、ご両親が知ったら、、」
逆の不安も出てきたみたいだ。
「俺だって流石に言えないよ。その位俺だって無謀なお願いだって事位は分かってる。先生だから、こそ、なんだよ。信頼関係なかったらこんな事言えないよ。」
如何にもらしい言葉を並べていく。
「、、、なら、、いい、、かな?」
彼女の悩んだ挙げ句の答えだった。
俺は心の中でガッツポーズをした。
彼女の気の変わらないうちに、善は急げである。
彼女がスカートをまくり上げようとした。
俺はその手を止めた。
「ちょっと待って。折角のご褒美なんだから俺のタイミングで行かせてくれないかな?」
俺は彼女の掴んだ手を放し言った。
「約束は必ず守るから、終わるまで俺に委ねて欲しい。信じて。」
逆に彼女は自分からスカートをまくりあげるのに躊躇していたからホッとしている様に見える。
「わかった。信じる。」
彼女は真剣な眼差しで俺に返した。
「目を閉じて。」
彼女は目を閉じる。
彼女の肩をゆっくり掴んで机の横にある、俺のシングルベッドに座らせる。
「壁に背中が当たるまで深く腰かけて。」
彼女は言われるがままベッドサイドまで下がって行った。
「じゃあ、力を抜いて?大丈夫。変な事はしないから緊張しないで。」
俺は彼女をリラックスさせる為に肩を撫でた。
固く瞑っていた目は少し力が抜けた様だ。
目を瞑っている彼女の鼻先に小瓶を近づけた。
「ん、、?甘い匂い、、」
彼女が初めて嗅ぐ匂いに反応した。
「先生の緊張が少しでも取れる様にね。」
媚薬を用意したんだよ。
とまでは言わなかった。
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