家庭教師をメスにするのが俺の夢

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2日開けて彼女が予定通り家に来た。 「考え決まった?」 彼女に催促する。 「、、、うん。」 少し躊躇っている。 「彼氏にでも相談した?」 この質問には即答だった。 「するわけないでしょ!言えないよ。」 「別にここだけの出来事だし、それが懸命かもね、ほら、一緒に削除した方が安心すると思って残しておいたんだ。いい?消すよ?よく見ててね。」 カメラもスマホも綺麗に削除した。 「で?どうするの?時給はかなりいい方だけど、無理ならいいんだよ、いつ辞めても。」 彼女は重い口を開いた。 「ご両親にはよくしてもらってるし、成績だって伸びてる。辞める理由がみつからないの。、、、それに、、」 彼女はもぞもぞと口にする。 「それに、何?」 「ここだけの秘密なら私、まだ続けたいと思う。でも!基本は勉強だから!」 「そしてこないだ勝手に中出ししたでしょ?絶対ダメなんだから!それは絶対無理!」 という事はゴムさえつければオッケーって事か? 「そして、誓って。誰にも秘密って。」 彼女は相変わらず疑いの目をしている。 「だから言ったろう?バレると俺にも当然リスクがある。そんな無駄な事したくないよ。」 「後、動画や録音はしないで。でないと、無理。」 だよね。そう来ると思ってた。 「分かってる。俺にはもう意味のない事だ。」 その後、こないだの出来事の録画と音声を削除してみせた。 そんな押し問答をしたのち、今日は真面目につまらない問題集を解かされた。 半端に点数を落とすのはなかなか実は難しい。 けど、満点を取ってしまえば俺の目の前から家庭教師はいなくなる。細心の注意が必要だ。 今日は流石に彼女に手を出さなかったのは、俺が常に欲情して襲いかかってくる獣ではないという事を証明する為だ。 引き際は見極めないとな。 そろそろ夏休みに入る頃、両親に昼間の融通が効く新しい家庭教師を入れて欲しいとお願いした。 「週末3で入ってるじゃない。」 と母親。 「あのね、塾に行ってる奴らなんて夏休みに毎日塾に通って、ある意味一番差がつく時なんだよ。俺もまだまだ頑張りたい。」 「今の先生にお願いしてみるのは?」 「今の先生もいい先生だ。でも東大と京大では試験対策が全く違うんだ。だから一般授業じゃなくて、もっと専門的な先生を希望したいんだ。」 俺の筋は通っている。 夏休みは天王山だ。 結果がもろに出る。 そして本当に京大と東大では試験の取り組み方は全く違う。 早い内に慣れておかないと必ず落ちる。 東大はとにかく早く解く。 京大は頭を悩ませてから解くのだ。 もうここでコース分けしておかないとダメなのだ。 「そう。なら夏休み期間中だけ違う先生に担当して貰う?」 「そうしてくれると助かる。多少高くなるけど、ごめんね。」 俺は両手を拝むように合わす。 「いいのよ別に、私はどこの大学に入ろうが関係ないけど、貴方にやる気があるんだったら応援するだけよ。」 いい母だ。 いい人だから、変態の俺はなるべく隠しておくよ。
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