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あの手合いはきっとかなりの熟練者だ。
進行上、このまま快楽に持ち込む事は出来るだろうし、俺も女王様に付き合うつもりだった。
だが、この局面のままだと何だかんだ面白味にかける。
読めるゲーム程面白くないものはない。
そうだ!
俺はいい事を思い付いた。
向かいの部屋は弟の部屋だ。
俺は弟の部屋をノックすると、中から生返事があり、俺はドアを開けた。
いつもなら部活動で忙しい弟なのだが、今日は珍しくパソコンに向かい、片耳ヘッドフォンでゲームをしていた。
「何だ、兄貴か、今って勉強中じゃなかった?」
弟はぽかんとしている。
「なぁ、ゲームより楽しい時間楽しまない?」
俺は含みのある言い方で弟を誘う。
「何だよ、何か怪しいわー、兄貴何たくらんでんの?」
「まぁまぁ、騙されたと思って乗ってみ?な?今日だけだけど。」
俺は弟に耳打ちし、乗ってきた弟と作戦を素早く練った。
「でも、、出来るかな?俺。」
弟は少し自信なさげ。
「大丈夫、大丈夫。お前は根っからのドMだから、俺より合ってる!そのまま行け。でないとこんなチャンス二度とねぇぞ?」
弟とは一個下という事もあり仲はいい。
だが、何故か兄貴である俺に頭は上がらない。
けど、喧嘩なんて殆どした事がなく、性格も反対だ。
お互いの性癖なんかも熟知しているのでエロゲーや同人誌なんかは布教しあっている位だ。
そう。
俺は今回いきなり3Pを目指すのだ!
彼女もこの展開は読めないだろう?
今日は土曜日なので両親は仕事でいないし、時間も沢山ある。
短期決戦というのもあり、なるべく早く展開させねば。
まぁ、あの態度じゃ立場的に引くタイプではないしプライドが許さないであろう。
さぁ、女王様。どう出る??
俺は弟と二人で俺の部屋に戻る。
彼女が今度はぽかんとしている。
そりゃそうだろう、かなり意味の分からない状況だ。
「先生、、お待たせしました。こいつ、俺の弟です。どうしても先生にお会いしてみたいって、さっき声かけられたから連れ来たんですが、、いいですか?」
「えっ!?あ、あぁ、うん。いいわよ、別に。こんにちは、弟君。」
彼女は少し困惑しつつも、満面の笑みで脚を組んだまま挨拶してきた。
「あ、、いつも、、兄貴が、お世話になってます、、その、、僕は、、」
弟は急に振られ、かなり動揺していた。
俺は肘で弟をつつきながら、小声で「落ち着け。」と指示した。
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