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俺は少し焦っていた。
そんなに時間をかけていられない。
まぁ、この家庭教師で京大を目指すなら、このまま受験まで長々とお付き合いしていけばいいのだが、早めにどちらかを切り捨てなければならない。
いかんせんルートが全然違うのだ。
しかし、俺の今の実感としては東大より京大ルートの方が俺の勉強的に合っている。
なら、東大S教師には辞めて貰う必要がある。弟はさぞ残念がるかも知れないが、まぁあれからもそこそこ楽しませて貰ったので、それはそれでもういいかな?と思っていたりする。
平日の家庭教師もそろそろ限界だ。
流石に高校三年の夏休みをバカのふりして無駄に使う訳にもいかない。
一か八か、俺はこの京大スペックの家庭教師にかける事にした。
両親共話し合い、他の家庭教師は全部切る事にした。
少し名残惜しいが、そろそらタイムリミットは近い。
それにこの女を落とすにはホンキデいかなければならない。長期戦を選んだ。
ただ、本当に勉強としては最適なパートタイマーでもあったので、俺は恐ろしい位に成績は伸びた。
まぁ、いつもの俺に戻っただけなのだが、、
とにかくまずはセンターに向けての缶詰め勉強だ。
彼女が望む偏差値にならなければ、こちらは打つ手がない。
勉強もそうだが、彼女を如何に落とすか、嫌われず、不信感を持たれず、うまいこと持っていく。
今まではそんなに苦労しなかった。
今まではずっと家庭教師の筋書き通りだ。
そろそらこちらも違うアクションを持っていかなければならないだろう。
いつもの様に一通りの問題集を解く。
解答をつけて、説明をする。
休憩時間には受験対策に対する姿勢の話。
どれも為になるが、この彼女のスタンスを多少なりとも崩さなければならない。
俺は多少強引な手に出ることにした。
そうでもしないどこの状況は打破出来ない。
彼女がトイレに立った。
俺は作戦を開始する。
彼女が暫くして戻ってきた。
俺の顔を見て驚いていた。
そりゃそうだろう。
俺はドアに向かって自慰行為をしていた。
流石に彼女も絶句。
でも俺は止めるつもりはない。
彼女の瞳を見つめながら射精した。
彼女の俺を見る目が変わった。
何とかそのまま授業をしたいのだろうが、気まずくて仕方がないみたいだ。
あたりに当然の出来事で、予想だにしてなかった事だろう。
彼女は急に俺を男だと再認識したようだ。
彼女に初めて隙が出来た。
ここで一気に畳み掛けよう。
隣に座る彼女の指導の仕方かにもいつもの覇気がない。
だからといって、さっきの俺の挙動の話をするわけでもない。
俺が隣の机から彼女に近づくと、彼女は目立たない様に距離をおく。
負けじと俺も更に彼女に寄り添っていく。
「先生、何で逃げるの?」
俺が聞いてみた。
「え?逃げてなんていないよ。」
動揺を隠せない。
「ごめんね、先生。俺、もう我慢出来ないんだ。」
俺は椅子から立ちあがり、彼女の手を引きベッドまで連れていった。
「え!何をするのっ!?」
彼女は驚ながらも抵抗した。
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