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後ろ向きに座っている彼女に近づく。
俺も椅子に座ったまま彼女の背中にぴったりと身体をくっつける。
彼女の身体がピクンとする。
でも俺は触っていない。セーフだ。
それから彼女の首筋の匂いを嗅ぐ。
彼女のだらんと下ろされた両腕の下から俺の両手を入れる。
そして胸の前で止める。
彼女にも伝わっているはず。
俺の体温と耳のそばにある熱い吐息が。
そして目の前にはいつ動いても分かったからおかしくない俺の両手。
「触るだけ。」
ならば、触るまでは俺の自由だ。
要は触らなければいい。
俺は触らない。
触ると終わりだ。
こんな新鮮なチャンス。そう簡単に終わらせる訳にはいかない。
俺はしつこく彼女の耳にわざと息がかかる様に匂いを堪能する。
「あ、の、、まだ?かな?」
痺れを切らしてきた彼女が言う。
「うん、、もうちょっと、、先生、、すげーいい匂い、、」
彼女は垂らしていた両手を膝掛けに乗せ、膝頭をぎゅっと握っている。
触られそうで触られないギリギリの感覚。
そりゃあ早く触って、約束果たして終わらせたいよな。
たかが乳を触るだけに彼女はこんなに時間をかけられた事は果たしてあったのだろうか?
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