宮廷

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家まで引きずられた瑠璃子様。 ご両親に宮廷を追い出された事を告げると光盛様は 「よう帰って来た・・・!」 と抱きしめましたが瑠璃子様は無念しか心にありませんでした。 「瑠璃子。まだ働きたい気持ちはあるかえ?」 「はい。」 「私が婚姻するまで仕えていた龍野口紅子(たつのくちべにこ)様の部屋子にならない?」 「なります!大奥ですよね?」 「左用。」 「(上さんに頼んで大門親子を殺したる!)行きます!」 「大奥も危険や!」 と反対する光盛様。 「大丈夫です。紅姫様にまかせておけば大丈夫ですから。」 龍野口紅子様は薩摩藩の生まれで公家の養女です。春子様も武家で婚姻する前までのお名前はお春でした。 春子様から瑠璃子様が大奥にあがる書簡が届き一安心した紅姫様。 「お春の娘だから大丈夫じゃ。待っておるぞ。」
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