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一瞬、意味がわからなくて固まってしまう。
いやいや、おかしくない?実家帰る?
「ち、ちょっと待ってよ……そしたら私どうすんの?」
「え?未祐も実家戻ればいいじゃん」
「は?私の家から通勤2時間かかるの知ってるよね?」
「だったらまた一人暮らしすればいいよ」
「……はあ〜〜?」
なにコイツ……こわ……
同棲してる家で、お笑い番組をケラケラ笑いながら観ている元カレの視線はテレビに釘付け。
こちとら真剣な話をしている最中だってのに、ちっとも私の方を見やしない。
悲しいとかそういう感情じゃなくて、なんていうか……呆れてる、人として。
私は小さなため息をつくと、ほとんど諦めながら口を開いた。
「結婚は、どう考えてる?」
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