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授業が全て終わり部活をするグラウンドへ出た。
そこへは陸王さん含め15人の部員がいた。
俺らのような1年は練習着は持ってないので体操服だ。
体操服は、1、2、、、え?俺含めて3人!?
そんなはずは、、、まじかよ、、、陸上部ってそんな人気ないの?
そう戸惑っていると、わかるよその気持ちと言わんばかりの顔で陸王さんが近づいてくる。
「今、『なんでこんなに少ないんだ!?』って思ってるだろ?理由は簡単。俺ら高校3年は俺とそこの金髪の奴が強すぎてここでは輝けないと言って出ていった。そして高2はみんな俺たちに憧れて入ってきた30人いたが俺らのハードワークに耐えられないと言うことで20人、3分の2が去っていった。
そして今年は恐らくその去っていった奴らが噂を流したのだろう。だからこんなに少ないんだよ。」
と陸王はうつむきながら話す。
「あぁ、なるほど。」
「ちなみに蒼人君はなんで陸上部に?」
「くじ引きです。」
そう言うと陸王は『え!?クジビキナノ!?』と言わんばかりの顔でこちらを見てくる。
「それはそうと入って来てくれるだけで嬉しいよ。あ、部活が始まるよ。さあ行こう!」
みんなが集まったのを確認して陸王さんが前に出て喋り始める。
「皆さんこれから部活を始めます、ですがその前に部活に新しく入ってきた高1達に自己紹介してもらいましょう!じゃあ右側に近い方からよろしく!」
そう言って俺を指差した。
「え、俺!?あ、どうも。高1の朱鬼蒼人です、よろしくお願いしま〜す」
「続いて君!」
また陸王さんが指差す。
「ふん、俺は箕輪(みのわ)剛(たける)だ、覚えとけ。」
「続いて君!」
そして指差した先には人は居ない。
ザワザワザワ
「あれ?いない、さっきまで居たのに。あ、そこにいるのかっ!」
陸王さんはバク宙して後ろに立っていた女性の手を繋ぎ軽やかにダンスを踊った。
「ギブギブギブ!」
女性がそういうと陸王さんは軽やかなステップをやめた。
「じゃあ自己紹介よろしく〜」
「くっ、私は忍咲(しのざき)星空(そら)だ。よろしく。」
と、まあ嫌そうに忍咲は自己紹介した。
「じゃあそういうことですみんな仲良くする様に〜じゃあ部活始めま〜す」
一悶着あったが無事部活が始まった。
高3と言っても陸王さんと金髪だけだけど。ずっと二人で戦いあってる。早すぎて見えない。こんなに強いんだなって思った。
高2は異能を鍛えるために自身で考えたメニューを自身でやっている。
そして我らが高1は、、、
筋トレ「腕立て、腹筋、スクワット、腿抱えジャンプ、バービー」を100回ずつを3セット、3000mを3セットという悪魔のメニュー。
俺はゼェゼェ言いながら必死に頑張った。
だが他の2人はこのメニューを難なくこなした。
はぁこれが覚悟の差か…改めてわかった。
勝負に勝つということはかなりの覚悟が必要なのだと、今日の部活で身に染みた。
「「「ありがとーございました!」」」
無事部活が終わったので途中死にそうになったがなんとか家に帰れた。
次の日全身、全細胞が筋肉痛、いや細胞痛?だった…
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