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2話
部室へ行き入部届を出したところまではよかった、、、
「え、?ブカツバトルって高2からなんですか!?」
「あ、あぁそうだよ残念ながら高1は見学兼運営だから。」
ちなみにこの人は部長の陸王 虎太朗(りくおう こたろう)さんと言ういかにも速そうな名前の人です。
「なんでなんですか〜」
「いやそりゃそうだよ〜(笑)高1は異能を持ってないだろ?さらには使いこなすこともできないだろ?この1年は使い方を学ぶ期間だよ。僕達の背中を見て学びなよ〜」
「はぁい。」
まあいいか。しょうがない。異能バトルを目の前で見て学ぼう。
俺は部室から去った。
部室の中で陸王が話す。
「なかなか骨のある奴が入ってきたんじゃない?」
奥の扉から金髪の男が一人やって来て、
「そうだな。あいつだけじゃない。あいつの前に来た2人も骨のある奴だったじゃねえか。これなら努力次第で俺らの後を継げるかもな。」
「そうだな、あるかもな。俺ら学園最強と謳われているトラックアンドフィールドの後継にな。」
「ああそうだ。楽しみだな。」
こんな話し合いがあるとは蒼人は知る由もなかった。
その頃の蒼人は。
「ケッ、なんだよ〜今年は出れんのか〜じゃあ最強になって来年は優勝か〜。」
そうブツブツと言いながらテクテク家に帰って行くのだった。
〜次の日〜
蒼人は走っている。
何故って?勘のいい人はわかるんじゃないのか?
理由は簡単。寝坊した。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ間に合えええええええええええええ!」
その瞬間蒼人の目の前が光った。
「なんだっ!!」
「私は神であるっ!貴殿に力(異能)をやろう!」
いかにもナルシストっぽい見た目の自称神が現れた。
「今そう言うの良いんでっ!俺学校間に合わなくなっちゃうって!」
蒼人は自称神を押し退けようとしたが自称神は一ミリも動かない。
「固ッ!動かない!?」
「異能をやると言っている!だから止まれ!時間は止めてるから。」
「は、はぁ。」
蒼人は自称神の話を聞くことにした。
「で、早く下さい。異能。」
「まあそんな焦るなよ。すぐ済むから。」
そう言って自称神は天に手をかざし、呪文を唱えた。
『全知全能の神ミゲルよ、この者に大いなる力を与えたまえ!』
そうすると空が光り、蒼人に直撃、いや蒼人に一瞬にして収まった。
「終わりましたか!?」
「あぁ。終わったとも。」
そう自称神が言うや否や、すぐに礼を言って蒼人は走り出した。
自称神はやれやれと言ったような態度をとった後、蒼人にごめんと言うポーズをとり、こう言った。
「ごめん!俺は異能は与えられるけど時間は止められないんだっ!だから君は遅刻をするだろう、だからお詫びとしてかなり強力な異能を与えたよ!じゃぁ、許してねっ!」
そう言うと自称神は天へ昇っていった。
蒼人が学校へ着くと、時間が止まっていない為案の定、遅刻した。
そのため先生に怒られた。
「ぐぬぬ、遅刻したのか、、、廊下に立っとれええええ!」
「す、すいませんっ!」
蒼人は廊下で自称神への怒りを募らせた。
だって自称神が謝っていることは知らないからね、、、
次の日。
今日は陸上部の練習か。
一体どんな練習なんだろうか。
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