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昔の約束を覚えている人はどれくらいいるのだろうか。
幼稚園の時にした結婚の約束、100点取ったらゲームを買う約束この世には不確かで記憶の彼方にある約束が多い。
私もその約束を持っている一人だ、私には仲の良い女の子がいた、その女の子と約束をした。
「絶対に一生親友でいること!」
そう言われた間もなくして私たちは別々の進路を歩んだ、当時は携帯電話があまり普及していなく、基本は手紙のやり取りが主流だった。
私たちは毎月手紙を書いては出してを繰り返していた、二人は一生親友この約束を守り抜くためにずっと手紙を書いている、携帯が普及した今でもずっと欠かさずに書いている。
絆は案外脆いと言われる事もあるし、毎月よくやるねと言われる、けど約束を守らないのは私の性にあわない。
「だって向こうからの返事来ないのに」
けど私にはやり通す義務がある、一生親友これを貫き通す。
私は彼女とベットの上で約束をした。
「私が居なくなってもずっと親友でいてくれるかな?」
彼女は涙を零しながら言った、私は一生親友でいることにした。彼女は少し笑顔になり長い長い旅に出た。
それから私はずっと毎月彼女のお墓に手紙を持って行き手紙を読む、返事は返ってこないけどきっと旅の途中で返事を考え続けているのかも知れない。
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