Highlander JK【Japan Knight】

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解剖室の外では警官と全裸の男が戦っていたが体躯が全く違い格闘戦では全く歯が立たない、騒ぎを聞きつけた別の警官が銃を構えると男は軽々と打ちのめした警官を持ち上げ盾にした、ジリジリと男は詰め寄ってきたが時間が経つにつれ警察関係者が集まり男が行きたい方向は警官の壁が形成され地下は膠着状態になった。 「人質を下ろして投降しろ!」 「What are you fack’n say?」 (何言ってんだ?) 「Take down the hostages and surrender!」 (人質を下ろして降伏しろ!) そしてその膠着状態は解剖室からでてきた立会の警官によって打ち破られる、背後から忍び寄ると1人は足元へ1人は首元へ飛びつき引き倒した、それを合図に警官の群れが一斉に男に飛び掛るがこれが裏目に出る。 男の上には4、5人が折り重なり押さえ付けていたが男にとっての最大の脅威である銃撃はこの状態では到底不可能であり男は折り重なる警官を無作為に選ぶと片手でその喉笛を握り潰した断末魔の叫び声に廊下はパニックになり統制が崩れた、力任せに男は乗りかかる警官を払い除け1人を持ち上げるとドラム缶の様に警官の群れに投げ付けまるでボウリングのピンが倒れるかの様に数人が倒れそこに道が拓かれると男は警官を踏みつけ残った警官の薄い壁をその勢いのままはじき飛ばす。 男は逃げる際数発の弾丸を受けるも何も無かったように廊下を曲がり別の階に消えていった、無線では出口の封鎖を伝えるも男はどの出口にも現れず警官は1階ロビーに集められると各階をしらみ潰しに病院内を探索して周った。 しかし男は逃げも隠れもせず5階フロアに現れ男はこの差し迫った状況など省みずただ運命のまま呼び寄せられる場所へ向かっていた、5階で眠るさくらの元へ。
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