6人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
古代遺跡
城の部屋で女王スラちゃんとメイドのメドドが机の上に地図を広げ、それを見下ろしている。
「スラちゃん、この場所です。今年の猛暑で西の湖が干上がっています。先日、水害があったと言うのに今度は水不足になるかもしれません」
「干ばつは、なんとかなるでしょ。雨は降る気がする。それで?」
「なんと! 渇れた湖の底に神殿が見つかったのです。水の中に残されていたので、恐らく当時の原型を留めているのではないでしょうか」
「おーっ、それはスゴい」
「調査団を派遣した結果、神殿の内部には、さらに地下に通じる階段がありました」
「ダンジョンってこと?」
「おそらく古代の創造物かと」
「行ってみたーい。ワクワク!」
「私もダンジョンに憧れます。ロマンですね」
「メドドも?」
「はい。神秘的、幻想的なダンジョン。その最深部には古代文明から生き続ける魔神がいて…」
「よし、行ってみよう!」
「スラちゃんに万が一のことがあっては困りますので、ここは私が…」
「何かズルーい」
「勇者ロトトにも協力していただきましょう」
こうしてメドドはダンジョン探索に向かうのであった。
最初のコメントを投稿しよう!