眠り

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眠り

「グググググ…スヤスヤ」 徐々に音が鮮明になってきた。音源は近いようだ。 ロトトたちは部屋のような空間にやって来た。 「なんだ、ここは?」 そこにはゴスロリファッションに身を包んだ黒髪の女性が眠っていた。しかも巨大な椅子に座ったまま寝ている。 「おい!起きてくれ」 ロトトは眠っている女性の肩を揺すった。しかし、彼女は全く起きる気配がなかった。 「起きないな。こんなダンジョンの奥深くで生活しているとも思えない。何者なのだろうか?」 「ロトトさま、こういう場合には定番の儀式がありますよ」 「儀式?」 「毒リンゴを食べて眠った者の目覚める話がありますよね。それと同じではないでしょうか?」 「どういうことだ?」 「ロトトさま、その方に顔を近づけてください」 「こうか?」 ロトトは眠っている女性の顔を見つめるように自分の顔を近づけた。その時…。 「えぃ!」 ロトトは前方によろけた。 「おっとっと! ん!」 「大・成功!」 「メドド、何ってことをするんだ! もしも彼女が未成年者だったら、私は逮捕されてしまう!」 「私、彼女はロトトさまよりも相当な年上だと思います」 メドドはロトトが眠る女性の顔に近づくと、彼の背中をドンと押したのであった。そのためにロトトは女性と…。
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