君を食べたい

5/8

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
 ものすごく可愛いのに、ものすごくめちゃくちゃにしたくてたまらない。股間の主張がさらに激しくなり、僕も服を脱いだ。  再び膝をつけ、リアの足を左右に大きく広げさせた。自分でそうするように言うと、一瞬の戸惑いを見せながらも、まだ誰にも見せたことのないリアの世界を僕に見せてくれた。しばらく眺めていたい気持ちも嘘ではないけれど、どんな味がするのか確かめたくて、たまらず彼女の股の間に顔を埋めた。  舌を使い、一番気持ちいいとされるを小刻みに舐め続けていると、貝のように固く閉じていたそこは見る見るうちに濡れそぼっていった。そろそろいけるだろうと、貝の隙間から指を入れ、ぐりぐりと押し開くように動かす。足を閉じようとするのを言葉で制すると、リアがはっとした顔をした。 「ごめん、なさい……」  全くもって謝ることではないのに、そんなことを言われては、きゅっと胸が苦しくなる。次の瞬間、僕も僕ではっとなった。この感情は、今の僕が持っていてはいけないものだと思った。だから、回収はしない。  リアのカラダに、カラダだけに集中する。気を取り直し、指を増やして固く閉じているそこを今度は押して広げていく。余計なことを考えないよう、執拗に指でかき混ぜる。次第に、彼女から出る水音が激しさを増していき、それに比例するように、僕の指がどんどん吸い上げられるものだから、負けじと指の動きに厭らしさを加えた。  静かな部屋に、嬌声が響いた。  足をきつく閉じ、カラダを震わせている。  もう、我慢はできなかった。体ごとリアの足の間に割って入り、自分の下半身に手を添える。そして、ぐっしょりと濡れているの真ん中に押し当てた。上下左右にぬるぬると僕自身に絡ませてから、ゆっくりと押し進めていく。分かってはいたけれど、そう簡単には受け入れてくれない。  リアの顔が見る見る歪んでいく。この痛みだけは理解してやれないと申し訳なく思う反面、たまらなく興奮していた。 「辛いかもしれませんが、力を抜いて下さい。僕を、見ていて下さい……」  ほとんど聞こえないくらいの声で「はい」と答えた彼女は、言われた通りに真っ直ぐ僕を見つめている。自分でそうさせておきながら、身震いした。  自分がどんどんおかしくなっている気がした。そもそも、自分勝手に、わがままに、さっさとを頂いて国に帰る予定でいた。それなのに、ここに来るまでの道中に出会った猫から始まり、リアが僕をにしようとする。  回収した感情を手放すことは難しい。最初のうちこそ興味本位で回収していたけれど、簡単にそんなことをするべきではなかったのかもしれないと、今になって後悔が押し寄せていた。  リアからすっと視線を逸らす。  今はとにかく、気持ち良くなることだけを考えよう。  彼女と繋がっている部分に目を落とすと、まだ半分も彼女の中に入っていない。どうしたものかと考え、一旦自分自身を引き抜いた。変わりに、もう一度そこに指を入れる。無遠慮にかき回し、抜き差しを繰り返す。指を曲げて刺激を増やし、小さく主張している敏感な部分はこねくり回した。  快感に喘ぎ、懇願する言葉はもはや意味を成していない。リアの姿は、ただただ僕を刺激する。  二度目の絶頂のあと、大きく息を乱しながら僕に向かって両手を伸ばしてきた。彼女のこの行動は、予想外だった。答えないという選択肢を選べるなら、そうしたい。  ため息をぐっと堪え、彼女に寄り添ってみる。近くで見る彼女のその目は、女のそれをしていた。自惚れでもなんでもなく、リアは僕に墜ちている。こんなはずではと、思ったところでもう遅い。服を着ているならまだしも、彼女の女の部分をとろとろにしたあとでは、今さらすぎた。  彼女に覆いかぶさったまま、怒張した僕を彼女の濡れているそこにあてがった。 「──入れますよ」  やはり、ぎちぎちと軋むようだった。それでも、先ほどよりは滑りがましになっている。リアの狭いそこをほぐすように、緩々と腰を動かす。 「もうすぐ全部入ります」  丁寧に言っておきながらも、あと数センチがもどかしくてたまらない。彼女の両足をできるだけ左右に大きく広げ、息を吸い込んだと同時に思い切り腰を打ち付けた。  声にならない声を漏らし、痛みに耐えるリアをぎゅっと抱きしめる。それくらいはしなければ、彼女が報われない気がした。 「だんだん気持ち良くなっていきますから」  リアは、僕の腕の中で小さく頷いた。  体を起こそうと床に手をつけるけれど、彼女の腕がそうさせてはくれない。仕方なく、彼女を抱きしめたままそろそろと腰を動かす。リアの中から溢れるモノは感じるのに、ぴたりとはまりすぎてなかなか思うようにいかない。ただ、それすらも僕にはたまらなかった。  ぎゅっぎゅっと滑りの悪かったそこが次第にほぐされ、ほどよく力が抜けてくると、苦しそうだった彼女の声が明かに変わり始めた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加