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神様ゲーム
『だいぶ盛り上がってきたところで続いては――』
俺はゴキ男さんから猛然と距離を取ると出店に駆け込んだ。俺はノリが良い方だと自覚はある。彼女からはノリがアホだと言われてフラれてもいる。
いつだったかサソリとか大王グソクムシとかを食べれるゲテモノ屋にノリで入ったことがあった。あの時も彼女にどうしてそんな楽しそうな顔で食べれるのか意味が解らない、クソかって言われたこともある。そう、俺は大概のことならノリでカバー出来る。
だが、ゴキ男さんの――「ウゲッ」キャパはとっくに超えている。
「と、とりあえず何でもいいから飲み物くださいっ」
「ラムネコーラマンゴーコーヒーで良いでしょうか?」
「それで!!」
『続いては、神様っゲーーーム!あなたの手元にストローがありますね。下の方に書いてある数字の人とカップリングしちゃってください。はい、移動タイム、3・2・1、終了!移動出来なかった人は目の前の人とカップリングよろ』
「……」
いやいやいや、これ絶対に目の前の人と組むしかない奴じゃん!ストローの数字すら確認する時間なかったし。ただ、攻略法は見えた!
龍神が何か言い出したらとりあえずまともそうな子の隣に移動しておけばいい奴だな。しかも今回は当たりだ。そもそも人ってだけで当たりな気もするが、出店の姉ちゃん、結構可愛いぞ!
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