タシカニ

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 私のお祖父ちゃんのお父さんが建てたこの家は、明治時代からずっとある。百二十年かけた経年変色は、縁側の板を美しい飴色に仕上げていた。  この場所が好きだ。私にとっては昼寝にもってこいの場所なのだ。  私がうとうとし始めると、二歳の息子も寄りかかり、一緒に寝る。
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