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羽理のおっぱいは自分にとって理想的な大きさと色と形で。
一度だけ事故で触れてしまったことがあるけれど、羽理の乳房は大葉の手にフィットするちょうどいい大きさで、触り心地もふわふわで最高だった。
そんな風に脳内で岳斗に対して何だかんだとマウントを取っている大葉だが、彼は知らない。
過日開催された飲みの席で、倍相岳斗が素知らぬ顔。羽理の胸元にこぼれたビールを拭くと言う名目で、おしぼり越しに彼女の胸をお触りした前科があるということを。
まぁ、そうは言っても現状では羽理のバストへ直に触れたことがある大葉の方に軍配が上がるのだけれど、弱々しいビンタを喰らった大葉と、何のお咎めもなかった岳斗では、どちらが勝ちか微妙なところだ。
***
何故か自分の手をギュッと握ったまま眉根を寄せたり、ポッと顔を赤らめたり……百面相を繰り広げている大葉に心の中で『何ごとですかね?』と思いつつ。
「えっ。受けてませんよ?」
羽理はとりあえず投げかけられた質問にのみ答えたのだけれど。
「本当か!?」
途端大葉が嬉しそうにパッと顔を輝かせるから。
羽理は『だって……今日は先に屋久蓑部長とお約束してましたから』と付け加え損ねてしまった。
(ま、いっか)
どうせ行くとしても今日のお昼、仁子も連れて行ってもらったと言うお好み焼き屋さんに違いない。
何しろ倍相課長は、仁子と自分との扱いに差をつけたくないと言う理由で律儀に羽理を食事に誘ってくれたのだから。
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