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「……ひゃ、ぁんっ!」
それを諫めるようにカップ越し。大葉に大きな手で胸全体を包み込まれて、カリッと胸の先端を引っ掻かれた羽理は、痺れるような快感に襲われてビクッと身体を跳ねさせた。
「な、羽理。ちゃんと見せて?」
ゆるゆると羽理の胸をカップ越しに揉みながら、大葉がじっと羽理を見詰めてくる。
(そんな捨て猫みたいな目で見詰めてくるとか……ズルイ)
羽理はぴり付くような快感の余韻にぼんやりと大葉を見上げて、そう思わされて。
「どうせイヤって言っても……見る……癖に……」
それでもせめてもの反抗とばかりにポツンとつぶやいて唇を尖らせた。
そんな羽理に大葉はぶはっと笑うと、「だな」と羽理の言葉を肯定する。
「……絶対絶対、幻滅……しない?」
「するわけねぇだろ」
それでも不安そうに瞳を揺らせる羽理を優しく撫でると、大葉が鼻先同士を甘えるみたいにスリスリと擦り合わせてきた。
ひとしきりそんな風にして羽理のざわつく気持ちを落ち着かせてくれた大葉に、羽理は恐る恐るコクッとうなずいてみせた。
大葉は羽理のゴーサインに「有難う」とつぶやくなり、「……上、脱がすぞ?」と宣言する。
(そんなの、いちいち確認しなくてもいいのに)
そう思った羽理だったけれど、不慣れな行為にどうしていいか分からず戸惑う羽理の気持ちを、最大限に尊重してれるようにも感じられて。
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を書き下ろしました。
800字ない短いお話ですが、もし宜しければ٩(ˊᗜˋ*)و
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