20.お願い、抱かせて?*

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 大葉(たいよう)に心身ともに(はずかし)められた羽理(うり)は、恥ずかしさから逃げたくて懸命に憎まれ口を叩いては潤んだ瞳で大葉(たいよう)を睨みつける。  だけど快感で身体が小刻みに震えるのはどうやっても誤魔化せなくて、そんな羽理の痴態を大葉(たいよう)は満足げに見下ろしてくるのだ。 「羽理。可愛げのないこと言って頑張ってるトコとか、猫みてぇですっげぇ可愛いんだけど……!」 (大葉(たいよう)、猫より犬派だっていつも言っているくせに。『猫みたいで可愛い』は褒め言葉なの?)  羽理が涙目でそんなことを思ったと同時、大葉(たいよう)が再度胸に唇を寄せてくるから。  羽理は襲い来る刺激を予測して思わずキュゥッと身体を縮こまらせた。 「そういう不慣れな感じ、ホントそそられる……」  言って、大葉(たいよう)がペロッと乳首を舐めてくるから。 「ふ、にゃぁっ」  羽理は、変な声を出してしまった。  そのままチュッと吸い上げるように乳房全体を大葉(たいよう)の口の中に招き入れられたからだろうか。  大葉(たいよう)の整った歯列がやんわり柔肌(やわはだ)に当たっているのも、熱くてぬめぬめした口の中に膨らみ全体を含まれているのも、やたら敏感な乳首をベロで責め立てられているのも、全てが羽理には刺激が強過ぎてキャパオーバー。  なのに、大葉(たいよう)は右胸も放置するつもりはないらしく、指でフニフニと揉んだりこねたりと刺激を与えてくるドSぶりで。 「やあぁぁんっ。……た、いよぉ……っ。ダメぇ……。も、許し、てぇ」  羽理は我慢出来ずに白旗を上げた。
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