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「かもな……」
別に隠すことではないので素直にうなずいたら、羽理がソワソワと瞳を揺らせて。
「私も……その……し、下着が濡れて……ちょっぴり気持ち、悪い……の……」
とか言ってくるから。
「……だったら……脱ごっか?」
大葉の言葉に羽理が息を呑んで。
それでも否定はしないでいてくれた。
そんな羽理の反応に、大葉は内心『よっしゃぁぁぁぁ!』とガッツポーズをしながら、表面上は努めて平静を装って、羽理の下腹部へ手を伸ばす。
「あ、あの……」
この期に及んで羽理が大葉の手を掴んでくるのを「気持ち悪いままはイヤだろ?」と諫めて。
極力慌て過ぎないよう細心の注意を払いながら、ゆっくりと短パンと一緒に下着を下ろしてやる。
何度か見たから知っているけれど、羽理の下生えは本当に控え目で、ほとんどないに等しい。
ほぼ無意識。吸い寄せられるようにそんな羽理のささやかな茂みをスリッと撫でた大葉は、その余りの柔らかさに驚かされた。
いつも風呂上りで濡れそぼっていたから薄く見えるのかと思っていたが、乾いていても密度の低い羽理の恥毛はふわふわと朧げで、慣れ親しんだ自分のそれとは全然毛質が違っていた。
その有るか無しかの薄毛が、愛液に濡れているのが分かって。
大葉はゴクッと生唾を呑み込んだ。
「やん。大葉、恥ずかしい……」
日頃人に見せるような場所ではない部分を空気にさらされたばかりか、大葉に撫でられてしまった羽理が、恥じらいからキューッと足を縮こまらせたのは当然の反応だろう。
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