21.動いていいよ?*

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 だが、大葉(たいよう)の身体が邪魔で足を閉じきれなくて。  助けを求めるみたいに眉根を寄せて大葉(たいよう)を見詰めてくる。  その所在なげな羽理(うり)の顔を見たら、大葉(たいよう)は彼女のことをもっと(いじ )めたくなってしまった。  自分の中にこんな加虐心が眠っているだなんて思いもしなかった大葉(たいよう)だったけれど。 (それもこれもお前が可愛すぎるのが悪い)  そんな風に言ったら、羽理はべそをかくだろうか。  大葉(たいよう)は羽理に足を閉じられてしまわないよう彼女の両腿(りょうもも)の間をキープしたまま、キュッと立ち上がったままフルフルと震えている羽理の愛らしい乳首へ吸い付いた。  口に含めない方の乳房は、右手で優しく刺激してやるのも忘れない。 「あ、あんっ、大葉(たいよう)、胸……そんな、刺激しないでぇっ……」  大葉(たいよう)の髪の毛をくしゃくしゃとかき乱しながら、「気持ちよすぎておかしくなっちゃう、からぁっ……!」と呼吸を乱す羽理に、大葉(たいよう)は乳房を口に含んだまま「おかしくなれよ」とそそのかした。  それすら言いえぬ快感をもたらしたんだろう。  羽理がビクンッと弓なりに身体を跳ねさせて。  その様を見ながら、大葉(たいよう)は下方へゆっくり左手を伸ばすと、羽理の濡れそぼった隠しどころへやんわりと触れた。 「ひゃ、あっ、下、……ィヤぁっ」  そこは、先ほど触れた時よりさらにしっかりと泥濘(ぬかる)んでいて。  恥毛の生え方からしてちょっぴり未発達にさえ見えてしまう羽理の秘めやかな谷間は、しかしその印象とは裏腹。  しっかりと成熟した〝大人の女〟の反応を見せていた。  (あわい)から泣き濡れたみたいに蜜をこぼして、羽理が動くたびクチュッと濡れた音を響かせながらいやらしくヒクついて大葉(たいよう)を誘ってくるから。  大葉(たいよう)(あふ)れ出る愛液を(まと)わせながら、秘唇の表面を指の腹で浅くスリスリとこすってやる。
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