3.半裸・ノーブラ会議

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(まだ部長のことは課長以下という認識です!)  羽理は思わず目ん玉が飛び出そうなくらい大きな目で屋久蓑(やくみの)部長を見詰めて。 「確かに部長のお身体は筋肉の付き方とか理想的で割と好みですし、お顔も整っていらっしゃるなぁってうっとりしてます。けど……ごめんなさい! 今まで接点がなさ過ぎて思いっきり圏外でした! これからは意識するよう心がけますので、ファン認定するのは勘弁して下さい!」  ぺこりと頭を下げて素直に謝罪したら、「お前、ホント容赦ないな」と苦笑されてしまった。 「なぁ、やたらと身体のことを指摘されたから言うんだが……この部屋エアコンが利きまくってて結構寒くないか? お前はバスローブ着てるから分かんねぇかも知んねぇが、俺は身体が冷えまくって湯冷めしちまってるんだが」  屋久蓑(やくみの)部長はそこまで言ってから、羽理の三毛柄バスローブを上から下までじろりと見詰めて、何か言いたげにして。  だけど思い直したように口をつぐんでしまった。 「あの……、言いたいことがあるならハッキリ言ってください!」  その居心地の悪さに羽理がそう告げたら……。 「……じゃあ言わせてもらうが……荒木、お前、首の辺りがチクチクしないか?」  チョンチョン、と首筋の辺りを指し示されて心配そうな顔をされる。 「え? 首? 別に何ともないですけど……?」 「そうか。ならいい……」  本当に何も感じなかったのでキョトンとしたら、「――ところでお前、彼氏はいるのか?」とさっさと話題を変えられてしまった。 「えっ!? か、れし? って部長、もしかして……」 (――私狙いですか!?)  まだファンにはなっていませんけれど、部長の身体も顔もかなり好みの部類に入る。 (もし今、あの身体で……じゃなくてっ、あのお顔で迫られたら私っ、ついOKしてしまいそうですっ!)  などと思った羽理だったのだけれど。
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